＜心虚で進むアホポン化（１４）喉仏２＞
ある日茶ノ木の刈込をしていると、青いアケビが数個なっているのを見つけた。凄いパワーなので、どういう薬効があるか、試しに食べてみることにした。息子に『アケビがなっていたよ』と見せながら、『昔食べたことがあるんだ。食べてみる？昔食べたのは熟していて甘かったけど、これは青いから、どんな味がするか分からないけど』と聞いてみた。息子は、パワーがある食べ物には目がないので、即『食べる』という返事が返ってきた。
青いアケビを３ミリぐらいの厚さに輪切りにして、息子と１個ずつ食べてみた。皮は厚くてかたい。輪の中には白い肉の中にあずき色の種がいっぱい詰まっている。外側の皮をむいて食べようとするのだが、皮が厚くてかたいので中身が取り出せない。苦労して中身を取り出してみると、あずき色の種がたくさん詰まっている。種を全部取ったら食べるところはほとんど残らないので、大きな種だけ取り除いて食べることにした。皮にも薬効があると感じたが、今回は捨てることにした。中身の薬効を調べるのが先だと思ったからだ。まだ、熟していないので甘くはない。これと表現できるような味もない。きゅうりのようなみずみずしさもない。おいしさは全く感じられないが、はきだすほどひどい味ではない。
噛んでいるうちに、つぶれ方がひどい左肺が緩んだ。『肺が緩んだ』と言うと、息子はけげんな表情を見せた。『息子の肺は緩まないのだ』と思った。続いて異様な苦しさが襲った。今まで一度も感じたことがない苦しさで、『試食しないで息子に食べさせたのはまずかった。陽のもので死ぬわけがない』と考えたほど異様な苦しさだった。
※現在は市販されていないが、強い陽の除草剤を冷蔵庫で冷やして飲んで死んだ人がいる。洗面器に水で希釈した除草剤を入れて、お尻を付けた人も苦しんだあげく死んでいる。この除草剤を綿に浸して膣に挿入し、苦しんだあげく死んだ女性もいる。噴霧したこの除草剤を不用意に繰り返し吸って、気胸になった人も多いと思う。ドイツでもこの除草剤は大問題になったが、原因は解明できなかった。現代医学では、陰陽の問題は分からない。僕の知っている限り、強い陽のもので人が死んだのはこの除草剤だけだ。
2022/10/3
